瀬尾まいこさんの小説はいくつか読んだことがあるのですが、こちらは初めてでした。
以前読んだ本の記憶は曖昧ですが、ほっこりと幸せな気持ちになれるのが瀬尾まいこさんの本!
小説って、いい
最近は実用書ばかり読んでいたので、久しぶりに小説を読んだ気がします。
小説のいいところは、自分が普段住んでいる世界と全く違う世界に行くことができる、という点だと思います。
片付けの本や人生論などの本の場合、読みながら考えるのは自分自身についてですが、小説の場合は――もちろん小説が自分の人生を振り返るきっかけになることもたくさんありますが――登場人物の視点でその世界に入ることができるので(疑似体験)また違った楽しさがありますよね。
この本について
読書友だちが貸してくれた短編集です(^^)
・優しい音楽
・タイムラグ
・がらくた効果
という、3つの話が入っています。
どれも25分程度で読み終えることができました。
優しい音楽
最後にわかる「優しい音楽」
最初の方からなんとなく話の展開の予測がつくのですが、そこからどうなるのか?実際にこういうことがあった場合、家族はどういう気持ちになるのか?など、色々と考えながら読みました。感動系。ちょっと涙が出ました。最後のオチは意外でしたね、吹けなかったんかい!という(笑)
タイムラグ
不倫女子が、不倫相手の娘と過ごす24時間…プラス10分。
読んでいると、最初は主人公の深雪に感情移入するのでサツキ(不倫相手の奥さん)に対して敵対心があるのですが、それはだんだんとなくなり…ただ、ハリー・ポッターの4巻目については納得いかないです。普段から本を読ませているのに、なぜ今回だけ適当だったのだろう…読んだ方、ぜひ意見をお聞かせください!
がらくた効果
長く同棲しているマンネリカップルに、謎のおじさんがもたらす変化。
佐々木さんが一体何者なのか?というのがわかるまでにとても時間がかかり、はな子の説明の要領の得なさに最初はイライラしました(笑)
私も佐々木さんに色々なことを教えてもらいたい。
あと、墨や筆が奈良の伝統工芸品だというのを初めて知りました。奈良へ行きたいです。
そして解説
瀬尾まいこさんの作品はなぜこんなにスイスイと引き込まれて読めるのか?
それをきちんと言語化してくれてるので、解説を読んでスッキリ!
短編集をもっと読みたい
短編集はすぐに読み終えられるので、それが楽しいのと、少し寂しいのと…
でもその分、色々な世界に出会えるので好きです。
キイちゃん、ありがとう♡
優しい音楽 (双葉文庫 せ 8-1)